犬のしつけ・出張訓練  簡単なしつけから高等訓練まで、公認訓練士がご自宅までお伺いします。本文へジャンプ


                 6月のワンコ
今月のワンコは訓練2ヶ月目に入った、ジャックラッセルのポチ君です。
                                 (通称 ポツ )
 ジャックラッセルテリア  オス  2才   船橋市在住

ご相談内容は
 
1  首輪、ひもをつけると全く動かない(お家の中でも)
   その為にお散歩に連れて行けない

2  トイレを覚えていない
   お家のいたるところでマーキング
   (これは1ヶ月目で治ったので終了)
紐をつけるとこんな感じ・・・

「 私、絶対動きませんよ。」

さらに動悸も早くなり、震えまで。
これは、ポツが生後2ヶ月でもらわれてきた
ときからだそうです。
(それまでに、強く紐で引っ張られたりしたの
 かもしれませんね、それがトラウマに・・・)
その為、飼い主さんは
これまでお散歩に連れて行ったことが無い
との事。(お庭が広いので運動は大丈夫)

散歩嫌いで、外の環境に慣らすご相談は
よく受けますが、首輪しただけでお家の中
でも動けないワンちゃんは珍しいですね。


トレーニング1ヶ月目は、まずお庭で首輪をつけて歩けることを
目標に行いました。問題はいかに首周りの違和感を無くすかになります。
幸いポチは、ゴムダンベルを人に投げてもらうのが大好き。なので最初は
ゴムダンベルで遊ぶ時のみの条件で、ひもをつけました。

しかし、いかに好きなゴムダンベルでも、最初から紐をつけたら
ポツ動きません。
ここは、ひもをつけるタイミングを考えます。遊んで遊んで、テンションが
MAXの時に、さっとつけます。これが大事で、犬はテンション高い時、
嫌なことに対しての割合が減ることがあります。

1ヶ月目はこのような形で進めました。
6月6日・・・2ヶ月目トレーニング開始です

ポツ、ひもにだんだん慣れてきました。普段ボールが無い時もテンション
低い時も動けるようになってます。この1ヶ月、失敗のないよう慎重に
トレーニングを進めてきたかいがありました。
そうなると次はお外です。
ポツにとっては2才にしてはじめて外を歩くことになりますネ。




6月13日・・・初めてのお散歩

ポツ今日は、初めて外に出してみます。

1 当然犬にとっては不安がいっぱいなので、まずはお庭でこれでもかと
  いう程遊びテンションをあげます。そして興奮させ楽しい気分のまま
  外に連れて行きます。(興奮させるのは、気の弱い人のお酒みたいな
  意味合い。つまらないことさえ楽しく受け取り、普段嫌なことも
  出来たりする。) 



しかーし

ポツ3歩で終了・・・動きません

元の興奮が低い場合、もっと落ち込みます。





ここでどうするかと言えば、
  
1  「ポツ大丈夫だよ、歩こう」と声をかける。
2  ほっとく
3  エサ、ボールでつる
4  強制的に引っ張る


私は2番を選択です。ポツは動かない訳でなく、不安感から動けない
ので強制はできません。(動けない)
また、ついつい声をかけてしまいそうですが
犬のテンションが低い時に声をかけるのは逆効果です。

「ポツ大丈夫だよ、歩こうね」

「大丈夫なわけないだろ、バカ」

気持ちのわからない人と受け取られかねません。
ほとんどの犬は、ほっとくと25秒以内に自ら動くので、そのタイミングで
はじめてやさしくやさしく声をかけます。

例・・・「そうだよポチ、大丈夫だったね。よく出来たじゃない」

また、エサやボールでつるという手もありますが、非効率な上
根本的な解決にならないので、この場合私は用いません。
使うとすれば、外の環境に慣れてきてからテンションを上げる時に
使います。


6月20日・・・クララが歩いた!!

ポツ、歩けるようになりました。
情報を持たない犬にとっては一事が万事、はじめての経験は特に
大切にしてあげたいものです。

これでポチママの夢であった、ポチパパの毎朝のお見送りが一緒に
出来ますね。かわいがりすぎて遅刻しないことを願います。

さてさて歩けるようになり、走れるようになったら、悪い血が騒ぎ出す
のがジャックラッセル。ポチママのお話では、この1週間で電柱へ
マーキングを徐々にしはじめ、他の犬に吠えるようになったとの事。
ポツの最初を考えると、嬉しいような悲しいような複雑な心境ですが
ヤンチャでこそのジャックラッセルです。

「 さあポチ君、特訓開始ですよ!! 」 




6月27日・・・特訓開始

本性が現れたポツクン、楽にポチママがお散歩出来るよう、これから
特訓開始です。と言ってもこの子にスパルタしては、効果が無いので
まず、遊びで集中させ訓練に入ります。








興奮したところで、ポツの嫌いなマテの練習。

インターホン、犬、来客。同じテンションの時に、待てを教えます。

いつも生き急ぐポチには、必修の課目であります。




「ポツクン、さっきの遊び楽しかった?」

「ワン」

「ポツクン、じっとしてるのイヤだよね」

「ワン」

「待て、するぐらいなら訓練の方がいいよね!」

「ワン」

ということでポツを騙し、待ての次は動けるありがたみの増した訓練へ
入ります。
ありがたみが増せば訓練は楽しいものへ・・



「 あとへ。」

訓練の基本でありこれを覚えないと、お散歩で引っ張る、ノーリードが
出来ないということになります。

逆に言えばこれさえ覚えてしまえば、あとは簡単。









そして次の動作に備え、犬の方からのアイコンタクトが理想。











この後はポチママとお外で実践です。


6月30日・・・特訓2

今日はインターフォンで待つ訓練です。
もともとのテンションが高いポチ君、ピンポーンと背中を押せば
当然吠えます。性格も余韻を残すタイプなので、あっさり鳴き止まず
さらに高いテンションを持続します。
この場合、下手に 「うるさい」  「いけない」等と叱っても
犬は興奮しているので、火に油。

普段から恐めの旦那様が叱って、はじめて耳をかすくらいのレベル。
女性の方では、止めるのは難しいかもしれません。

犬は興奮すると吠え、逆に興奮しないと吠えないので、ポチの訓練には
それを利用します。人が怒る、叱る、ではなくポチのテンションが上がり
すぎないようにして、「待て」をかけます。

では誰がどうやって、ポチのテンションを下げるのかとなります。
ここは最初、悪役を紐君にやってもらいます。(人は知らん振り)

ピンポーンとなり、鳴く瞬間に紐を引きポチのテンションを下げます。
(3〜4回鳴いた後でしかっても、犬の興奮はMAXなので効果無し
 最初の練習は、犬が2回鳴くまでに、テンションを下げるのがコツ)
成功の場合は、犬がこちらを見るので、そこで「待て」をかけます。
(もう一度鳴いたら繰り返し)
2・3回成功したら、次は紐無しへ移行します。
成功して初めて、紐無しへ移行できます。

今度は、声が紐の役割になり、テンションを声でコントロールします。
インターフォンがなったら出来るだけ早く 「待て」をかけ
座れ、伏せなどをさせます。

声のポイントは低く強く、絶対に感情的には伝えません。
人間が感情的になればなる程、それは犬に伝わり、やんちゃな犬は
興奮します。


次にポチママとお外で共同レッスン。

ポチ、お散歩で犬に吠えないようにネ。

犬発見!!   




セーフ

次はラブラドール
向こうは吠えてますが・・・


ポチ良く出来たね。








  興奮させ、お庭から外へ



  顔がイヤと言ってますね
































   ポチママとお散歩












 興奮した時の待てが大事












    「 ポツ、後へ 」


  「そう!!良く出来たネ」






「怒る」 ではなくテンションを
   下げるイメージで


 テンション下げ過ぎの図



   ポチママで成功!!





























   

ポチママからうれしい感想を頂きました!!

甘やかしてしつけをせずに育ててきたポチでしたが、せめてトイレを覚えることと、怖がって行けなかった
散歩が出来るようにしたいと思い、お願いしました。
訓練では、ポチの気持ちなどもわかりやすく解説いただき、ポチよりも飼い主の方に改めるべき事が多い
のだということにも、気付きました。

家の中のあちこちでマーキングやウンチをしていたポチが、今ではほぼ完璧にトイレで出来るようになり
また、「散歩行く?」と言うとクルクル回って喜び、毎日散歩を楽しめるようになりました。
もうひとつ、これも訓練の効果でしょうか、これまで私や家族から撫でられたりするのを嫌がる方でしたが
最近はポチからそばに寄り添って来るようになり、一層愛らしくなりました。2ヶ月前を思うと感無量です。

ポチは、「先生」と口にするだけで嬉しくてキューキュー鼻を鳴らして探し回るほどでしたので、今後も近くに
お越しの折にはポチに会いに来てください。
本当にありがとうございました。



ポチ番外編

雨の日は・・・


           
だっこに                    おんぶに               笑顔^^   カワイイ!!